炭酸ガスレーザー治療

当院ではアレルギー性鼻炎に対し、一般的な薬物治療のほかに「炭酸ガスレーザー治療(下甲介粘膜焼灼術)」の治療を行っています。鼻の粘膜を焼くことにより、粘膜の反応を減少させる治療です。

時期

通年性アレルギーの方はいつでも適応できます。スギ花粉症の方は花粉の飛散する前(症状の出る前)にすませておく必要がありますので11月~1月が適応時期となります。

方法

1.麻酔薬を浸したガーゼを鼻内につめて10~15分待って表面麻酔を行います。

2.CO²(炭酸ガス)レーザーを用いて鼻粘膜に照射します。

3.手術時間は片側5分~10分です。全工程で30程度で終了します。

注意点・経過

・鼻の曲がりが強い方は道具があたってしまい痛むことはありますが、通常痛みはほとんどありません。手術当日に鈍痛があれば鎮痛剤を処方します。

・術後は軽度のやけど状態となり2.3日間は鼻汁が多めにでます。

・翌日からは焼灼の反応で一時的に鼻詰まりが強くなり、鼻内にゼラチンのかさぶたがつき、鼻が詰まります。手術翌日~4日くらいで1~2回程度除去の為来院していただきます。手術から1~2週間で腫れやかさぶたは消失していきます。

治療期間

手術後2週間後効果が出ます。個人差はありますが1~2年ほど持続します。

症状が手術前の半分以下になったと実感した患者様が約8割という統計が報告されています。

治療料金

保険適応の手術になりますので3割負担で約9000円~10000円です。